意味あるカウンセリング
私の今の主治医は、確か… 10人目くらいでようやく出会えた、私の疾患の専門医だ。
会ってすぐ感じた、それまでの医師と明らかに違う点がひとつ。
先生は言葉に敏感な私たちに対して、 かける言葉を実に慎重に選びながら話してくれる。
意外なほど、無神経な医者が多いのが現実。
これまで、医師とのカウンセリングで(悔しくて)泣くことはあっても、どの医師の前でも私は笑顔になることはなかった。
しかし、今の医師の前では、ただ泣くことも、自然に談笑することもできる。
“ 患者の生きる支えとなることを目指す ”
この言葉がどれだけ私を孤独から救ってくれたことか。ここまで生きてくる支えとなったことか。
先生は、
あまりお礼を言われるのが得意ではなさそうだ。そして、私にとって先生の存在がとても大きなものであるかを言われるのも、恐らく治療上あまり良いことではないからなのか、うっすらと少し困ったような表情になる。私は、人との信頼関係や心の距離感を先生とのカウンセリングを通じて感じながら学んでいる。
言葉の持つ力を知り尽くしている専門医であるからこそ、ときに厳しい言葉もかけてくれる主治医の存在は、恐らく“父親”のような空気…⁉︎
“父”という存在は、きっとこのような… と想像する。
先生は、通常行われる両親(家族)と共に治す家族療法ができない私に最善の方法を探し向き合ってくれているのを感じる。
先生は私にとって、唯一無二の主治医だ